歌が心にしみる
偶然、中島みゆきの「ホームにて」が耳に入ってきて、つい聞き込んでしまいました(^^;)
年を取ったのかな?最近、妙に中島みゆきの歌が心にしみるようになってきました。
ちょっと前までは「歌が心にしみる」なんて感覚は分かりませんでしたけど。
子供の頃から「演歌は日本の心だね。心にしみるね。」なんて言っている奴らが大嫌いで・・・僕は「演歌なんて、江戸時代にも戦前にもなかった新しいジャンルだろ」なんて思っているようなちょっとひねくれた純朴な少年でしたから(^^;)
でも、時代やジャンルに関係なく心にしみるって感覚もあるんだなって、今さらながら思うようになりました。
たぶん、年を取ると心とか感受性が劣化して・・・建物が老朽化して防水が取れ、表面にヒビが入り、雨がしみこんで行くみたいに・・・知らないうちに心が弱くなっていくのかな?なんて思います(^^;)
中島みゆきは、もう僕が子供の頃からビッグネームでしたが、そんなにファンと言うほどでもなく、「道に倒れながら人の名を叫んだことも、駅階段で子供を突き落とす人を目撃したこと」もなく・・・特別に思い入れがあるわけでもなく、すごい詩を創るおしゃべりが上手なおネーチャンだなと言う印象でした。
でも最近は、「ホームにて」とか「あした」とか「狼になりたい」とか「ファイト」とか「化粧」とか聞くとなぜか心にしみます(^^;)
たとえば20才位の時に初めて尾崎豊の曲を聴いた時なんかは、心に響くような衝撃みたいなものは感じましたが、それとはちょっと違うような気がして・・・昔、飲み屋で部長の悪口を言っていた、くたびれた「おっちゃん達」と同じような気持ちかな?安心できるものを受け入れることに抵抗はなくなりました。
いまだに演歌を聴いても何も感じないけど、結局は演歌も中島みゆきの歌も同じで、日本人の心は「ウエット」なものを求めるのかな?なんて思う今日この頃です(^^;)
ちなみに、ノスタルジックな気分になるのは「悪女」位までかな(^^;)