難民話の余談です。
難民の話でいつも思い浮かぶのは「日本沈没」という映画です。
小松左京氏の小説を映画化したもので・・・原作を読んだこともなく、子供の時に見たので、実はほとんど内容を覚えていなのですが・・・たぶん、日本列島が本当に海の底に沈み、脱出した日本人が結果的に流浪の民になっていくという所で終わるようなストーリーだったと記憶しています。
この映画が印象に残っている理由は、日本が沈没するという設定がアトランティスやムー大陸の伝説とだぶって、ちょっとドキドキしたことが一つ。
もう一つ、これが難民話とかぶるのですが・・・僕は星新一の大ファンで、彼の本をよく読んでいたのですが、星は小松の友達みたいで、ある時、「日本沈没」についてこのように語っていました・・・・「実は小松左京は、日本人がユダヤ民族のように国土を失って流浪の民になり、様々な苦難の中で世界で生き残っていくような物語を書きたかったんだ。でも彼は真面目で凝り性だから、日本人が国を失うという設定にリアリティを持たせるために研究も重ね、物語も壮大になってしまったんだ。僕なら小説の出だしを<ある日、日本が沈没した。>とするんだけどな。」というような事を言っていたんです(^^;)
この星新一の言葉がすごく衝撃的で印象に残っています。僕自身は細かいことが気になり、本当に大事なことが分からなくなるような性格で・・・相手が僕の言っている事を理解してくれているか心配でしょうが無いんです(^^;)
今でも例えば、テレビのコメンテーターのように短絡的で説明不十分なことを自信を持って言う人達にすごく嫌悪感を覚えると同時にすごく羨ましく思えるのです(^^;)
まあ、この話の真偽は分かりませんが、そう言えば、映画のラストで、日本人が列車で移動したり、難民っぽい感じになって終わったような気もします。
それはともかくとして、「日本が沈没した」というフレーズの後に星ならどんなストーリーを書いたのかな?ってのも気になります(^^;)
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