アメリカの覇権
アメリカ大統領選挙でトランプ氏が共和党候補の指名を得られそうですね。
大統領になったら在日米軍の駐留費用を日本に全額負担させるとか言っていますが、これは興味深いですね。
これに対して、テレビとかで「トランプは世界情勢に無知だとかバカ」だとか言われていますが・・・高校の時、世界史で勉強したことを元に考えると結構、納得できることを言っているような気もします(^^;)
そもそも、アメリカは世界の平和と正義を守るためにアメリカ国民の税金を軍事費として毎年数十兆円も使っている訳ではないと思います。
もちろん、日本国民の幸せのためでもないと思いますけど(^^;)
基本的にはアメリカは国益のために軍を世界中に展開しているわけですが、これは歴史上によく見られる現象です。
帝国の膨張にともなって辺境の支配地域の安定のために軍を駐屯することはよくありました。
結果、巨額の軍事費に耐えきれなくなって財政危機になり帝国より圧倒的に小さい辺境国の侵略で滅びるというパターンは中国でも欧州でも繰り返されてきました。
トランプが大統領になってもアメリカが日本からすぐに撤退することはないと思いますが、30年後に日本に米軍基地がある保証はないと思います。
代わりに中国が辺境の防衛のために軍を駐屯している可能性はあると思いますけど・・・
世界史の教科書を読んでいて思ったのは、国家にも賞味期限があるというか・・・繁栄の後には必ず衰退があるような気がします(^^;)
太平洋戦争で日本がアメリカに負けたのは、国力が違いすぎだからと言う人がいますが、僕は勢いの違いが最大の要因だと思います。
12歳の少年が身長2mの「20歳の大男」と喧嘩したら、ボコボコにされるでしょう。でも「90歳の大男」だったら勝てるかもしれません。あの時、アメリカは世界の覇権を得つつある伸び盛りの国だったのです。
アメリカは、まだ伸びていくのかもしれませんが、永遠の若者がいないように、いつかは巨額の軍事費負担に耐えれなくなるような気もします(^_^;
今は変人のたわごとと思われていますが、30年後に同じことを言えば正論になるかもしれません。